甲状腺機能亢進症

高齢のネコちゃんで、最近ご飯をよく食べるのに体重が痩せていくなぁ、性格が少し荒っぽくなってあちこち活発に動くようになったなぁ・・・など、思い当たる節がある方は要注意です。

名前の通り、この病気は甲状腺ホルモンが多く作られてしまう病気で、さまざまな症状をひきおこす病気です。先ほど述べた症状だけでなく、2次的に心筋症や腎不全、高血圧症までもひきおこす可能性もあります。

診断としては、血液検査に甲状腺ホルモンの測定を行い、基準値をこえていると甲状腺機能亢進症と判断します。

治療としては大きく分けて2種類あり、長期的に内服薬を飲み続ける治療と、甲状腺そのものを外科的に摘出する方法があります。
(大学などの専門病院では放射線治療なども選択肢としてあります。)
内科的療法ではまず、甲状腺ホルモン産生を抑える薬を開始し、定期的な血液検査によってホルモンの数値をモニタリングしていきます。その際、甲状腺ホルモンが正常であっても腎不全の悪化や、薬自体の副作用(嘔吐など)の危険性があるため、慎重に経過をみる必要があります。
外科療法では患者の性格上、経口投与が困難な場合に選択されることがあります。またその際、全身麻酔での手術になるため、患者の年齢や一般健康状態なども考慮しなければなりません。

このように甲状腺機能亢進症は、この病気ひとつ治せばいいという病気ではなく、ホルモンに関連した様々な病態を考慮していく必要があるため、難しいと思われるかもしれませんが、しっかりと経過をモニタリングすることで治療できることができる病気です。

自宅で心当たりがある子はもちろん、高齢のネコちゃんは1年に1度の血液検査をおすすめします。

 

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